キックなしでもクロールは泳げる!

医療従事者が水泳の常識にメスを入れていきます。

04 固定観念に縛られすぎている!

クロールを泳ぐ時はキックを打ちます。誰もがそうでしょう。それは当たり前だからです。

しかし、私はそう思いません。常識は、自分ではなく他人が作ったものだからです。

大人になってから水泳を始めた方が、口を揃えて言われることの一つに、キックは難しいというのが上げられます。

なぜキックを練習するのでしょうか?目的は何でしょうか?

大会に出て、記録に挑戦したいのであれば必要でしょう。(推進力が目的のキックです)

しかし、プロローグに列記したような泳ぎが目的でしたら、キックは打たなくてもいいと思います。

「いや、キックは必要だ」と言う方もいます。つまり、浮けないから、キックを打って足を浮かそうとするわけですね。(浮くのが目的のキックです)

または、不安定な姿勢のため、どうしても無意識に打ってしまう。(バランスを取るのが目的のキックです)

ならば、しっかり浮けるようにしましょう!足を浮かすために、バランスを取るために無理してまで、キックをマスターする必要はないと思います。

クロールの推進力は基本、腕の動き(プル)+体幹の回転から生まれます。しっかり浮いていれば、キックを打たなくても、ちゃんと前に進みます。それどころか、後ろにだって進みます。

隣のコースで、学生さん達がプルブイをつけて、腕だけで泳いでるじゃないですか!あれです。

あのドリルも、見方によっては立派なクロールです!

長々書いてしまいましたが、これだけはお伝えしたいと思います。

きれいに見える、うまいと言われる人の泳ぎの特徴は、しっかり足先まで浮いていることです。

では、明日から2回に分けて、キックを打たないメリットについてお話しましょう。