キックなしでもクロールは泳げる!

医療従事者が水泳の常識にメスを入れていきます。

15 サメになろう!

抵抗の少ない姿勢とは? 

水の密度は空気の840倍です。水中を前へ進むことは、それだけ抵抗を大きく受けることが想像できます。なので、前から見た時の断面情を少なくする必要があります。↓ 

〔補足]

動画では、エントリーの手の平が外を向いていますが、親指入水!と意識しているわけではありません。誤解のないように ! 肘から先を完全脱力すると結果的に外を向くだけです。なので、手の平の向きは意識しないで下さい。

どうしても脱力出来ない時は中指入水!!と意識して下さいね。

 

クロールを泳ぐ時の形状抵抗の少なさで言えば、サメのポーズが一番ではないか?私はそれを実感します。サメのポーズをとると、壁を蹴ってキックなしで25mプールの半分までいく程です。

また、きれいに見える、大きく見える人の泳ぎは、腕を前に伸ばす時間がとても長いんです。いわゆるグライドが長いんです。本当に滑るように前に進んでいます。

滑る。これは、抵抗が少ないから実現可能なんです。

そして、矩距離種目でも動きが速いので気づきにくいのですが、一流選手は皆ななめ前方に腕を伸ばす(正確には肘を立て前腕だけが斜めになる)をとっています。入水して、いきなりプルする選手はいません。

※サメのポーズで浮く時は、08で紹介したように脇の下を伸ばし大きく吸ってから浮くと楽です。下半身がどうしても下がるならプルブイを使ってもいいです。

左右それぞれやってみると、なにか違う気がしませんか?それは、肺の大きさが左右違うからです。この違いが分かるくらい、感覚を磨くと上違は速くなります。

おっと忘れてた。前に伸ばす腕は斜め前方(ゼロポジション)です。水面に平行に伸ぼすと、体が斜めになりません。

また、腕が頭上にまっすぐ上がらない人は、必ず斜め前方に伸ばします。このような人が水面に平行に伸ばすと、必然的に下半身が下がります!

 

斜め前方に腕を伸ばす理由はいくつあったか?もう納得できたでしょ?

次回は重心を感じる方法を紹介したいと思います。